発情は、正常な生理現象の一部です。不妊手術を受けるのも受けないのもご家族の方の責任にあります。

もし、手術をしないで、予防できたかもしれない病気(女の子の場合、乳腺腫瘍、子宮蓄膿症など、男の子の場合、ケンカによる猫免疫不全ウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症など)をしっかりと受けとめることができるのでしたら、する必要はないと思います。
ただ、いろいろな病気のことを考えるのなら、手術を受けた方が良いでしょう。

増えてしまうペットの飼育やその環境の広さ、または経済面などの事情により、あらかじめ不妊手術を行っておくのも、子供達に対する愛情の一つだと思います。

 全　般 

• 当院では、より安全に手術を行うため、事前に一度ご来院いただき、簡単な手術前のチェックをしてから手術日を決めます。
• 手術日前夜８時以降、水分以外の食事を控えます。
• 手術日当日は、水分を含め一切の食事を控えます。
• 通常、午前中に来院頂ければ、当日の夕方には退院できます。
• 手術後の通院はなく、抜糸の為の1週間後の来院だけです(女の子)。

 女の子の場合 

• 手術適期は、生後5〜9ヶ月。
  できれば初めての発情が来る前の方がより理想的です。

 男の子の場合 

• 手術適期は、生後6〜7ヶ月過ぎで、できれば臭いおしっこをかけるスプレー行為が始まる前の方が良いでしょう。
• 健康状態であれば、いつでも手術は可能です。

 不妊手術のメリット(女の子) 

• 発情期間中、高音での鳴き声による睡眠不足が解消されます。
• 中・高齢になるとかかりやすい乳ガン(80〜90％は悪性)や子宮蓄膿症を予防できます。
• お産を続けることによる体力の消耗がなくなるため、病気にかかりにくくなります

 不妊手術のメリット(男の子) 

• 病気感染や怪我の要因でもあるケンカが減ります。
• 病気にかかりにくくなります。
• 強烈な臭いのおしっこを部屋のあちこちにひっかけるスプレー行為がなくなります。

 不妊手術のデメリット 

• 子供が産めなくなります(女の子)。
• 子供を産ませることが出来なくなります(男の子)。
• 肥満になりやすい(男の子、女の子)。
• 男の子、女の子らしさが減少します。